夏休み1日目。
いつもより1時間ほどゆっく寝て、朝一上映の映画「島の声 静かな色」を見に京都シネマへ。
平日の朝やのになかなかの客入り。
ものを買うこと・ものを作ること・生活をすること、についてかなり漠然な疑問が浮上しつつあった今日この頃、
この映画は見に行かねばと感じたのだ。
植物を育て、染料を作り、繭から糸を紡ぎ、織り、仕立てる。
最初から最後まで、自分の手で執り行う。
「無責任にものを作る。だからゴミになる。ゴミになるのなら作らない方がいい。」
安くてイイものが大量に生産・販売されて、その分たくさんの消費がある。
安いので気軽に購入する。
気軽に手に入れたものはきっと気軽に手放せるものになる。
私は、できるだけそうゆう消費を避けて、生きて行きたい。
そんな想いを胸に、映画館を出、近くのアルバイト先のお店に立ち寄った。
幸運にも、素敵なお茶+お菓子のフルコースを頂いた。
そこで私はさっき見た映画と通じるものを感じた。
責任を持って生産された雑貨、お茶、お菓子を、選び抜き、責任を持って使い、食す。
改めて、丁寧さを感じられる場所だと思った。
手紡ぎ手織りの鞄が入荷していた。
非常に心動かされたが、いやいや待てよ私にはまだ責任を持って使うべき鞄がいくつかある、
との考えに至る。
ゆっくりさせてもらい、街へ出た。
会社で履いてるパンプスがどうもサイズがあってないようで、足にタコみたいのができているのだ。
足に負担の少ない、通気性の良い靴をなるべく安価で欲しいなぁ、との想いを胸に、
いわゆる安売りをうりにしている靴屋さんに行こうと足を向けた。
が、街はあまりにもにぎやかで商品があふれており、
さっき見た映画とお店で感じたことに大きな矛盾を抱きながらの靴探しはとっても疲れた。
結局は、大量生産され手軽に手に入り会社以外では使わないよな未練なく手軽に手放せる靴を
私は探していたのだな。
結局は、私はそうゆう生活をしているのだな。
靴探しは、もうやめた。
帰りには布屋さんに行き、麻布と綿布を購入。
責任を持って服を作り、私が責任を持って着るのだ。
帰って母にお店でのお茶会の話をしたら、早速水出しの緑茶を作り始めた。
お店で頂いたよりは、すっきり感は少なく味も薄めだったが、甘味があって美味しいお茶だった。
夏休み、さい先の良いスタートが切れたいち日だった。