今日、仕事中にふとよみがえってきたことば。
「ほんまにやらなあかん時にできひんかったらあかんから、
ちゃんとやる。」
これは、中学1年の時に友人が言ったことば。
私たちはソフトテニス部に入部したてで、ラケットでボールを上にぽんぽん
あげる練習をしていた。
数十回連続でぽんぽんできたらその練習終わり、そんな感じだった。
そのぽんぽんにも少し慣れてきた私、もともと怠けることしか考えてない私、は、
数なんてちょちょっとごまかして次の練習に行き(いや、おそらく休み)たかった。
そこでその友人に私はそんなふうに吹きこんでみた。
その時に友人は、言った。
「ほんまにやらなあかん時にできひんかったらあかんから、
ちゃんとやる。」
私は驚いた。
心底驚いた。
なんども言うが、私はもともと楽することばかり考えて、
その怠けようといったらほんとに小さい頃からで、
幼稚園に行くのも面倒くさくって
母にもたれて朝食のパンを口に押し込まれながら
テレビのニュースを眺めている光景、は今でも覚えている。
そんな人間が、友人の真面目さに驚かないはずがない。
素直で真面目な、こんな考えもあるんやなぁと。
だからと言って私もその後素直で真面目になったかといえば
そうでもなくて、
相変わらずの怠けぶりに数年後、部長の座を退かざるを得なくなっていった。
なぜか今日、このことばがよみがえってきた。
今の私なんかより、中学1年の頃の友人の方が、
よっぽど人間ができていると思う。
あの頃の友人よ、ありがとう。
私はこれから、ちゃんとやっていこうと思った。