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バグダッド・カフェ
バグダッド・カフェを見にみなみ会館へ。

ニュー・ディレクターズ・カット版の上映とのことだったが、
前に見たのが何年も前のことなので、ストーリーもあんまり覚えてないのに
オリジナル版がどんなだったかなんて覚えているはずはない。
覚えていたのは、なんかじゃりじゃりした暑い雰囲気。
あーゆーちょっとけだるい感じの店って、結構好き。

今回久々に見てみたら、ほんっとに全然覚えてなかった。
だからすごく新鮮に見ることができた(から良しとしよう)。

ドイツからの旅行中、夫と喧嘩をして一人砂漠をさまようジャスミン。
たどりついたのはバグダッド・カフェという、カフェ&モーテル&ガソリン屋さん。
こんなとこにやってくるなんて、と女主人ブレンダはジャスミンを変人扱い。
一見殺伐としてる雰囲気むんむんではあるが、実はぬくぬく暖まる映画だ。


人と人との間にあるわだかまりや初対面の時に感じるぎこちなさ、
が溶けて混ざり合っていく。
壁がなくなっていく、あの感じ。
大事なものをみつけた、あの感じ。

雨に濡れた窓ガラスの水滴が、大きくなりながら周りの水滴と交っていく瞬間。


「仲が良すぎるのよ」と言ってモーテルを出て行ったタトゥー屋の女の気持ちは痛いほどわかる。
でも、私はこれから、その場所に残っていきたい。


見直して良かった。
映画館に行く価値大いにある映画だ。

見終わった後は、無性にじゃりじゃりしたコーヒーが飲みたくなった。



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泣いた日
ここんとこ3夜連続で歯磨き粉を洗面所周辺にぶちまけている。
出にくくなってきたので空気入れてふた閉めて上の方もってブンブン振ると、
残りが下におりてきて、少なくなってからも意外と使えるのだ。
で、3日前からこの伊藤家の裏技を実行している。
で、3日前から毎回途中でふたが開いてるのに気づかないままブンブン振って、
せっかく出てきてくれた歯磨き粉を、弧を描く範囲にぶちまけている。
約3回分、無駄にしたであろう。
我がの学習能力の無さに悔し涙。


「私の中のあなた」を見た。
もともと「感動」とか「泣ける」というタレコミの映画はあんまり見たくはない。
なんでわざわざ涙流さなあかんのよ、と思うからだ。
しかし、この映画は「臓器移植のための生」という設定が、
最近読んだ本「Never Let Me Go」に共通していたので、すごく興味がわいた。
だからこないだのスマステでゴローちゃんが、「とても泣ける映画なので、ハンカチをお忘れなく」
と言っていたにもかかわらず、私は見に行くことを決めた。
友人にもハンカチ持参を促し、私はハンカチ一枚と吸水性を重んじてハンドタオル一枚、
という拭き物二枚体制で挑んだ。

映画館でこんなに泣いたのは初めてだった。
辛うじて、吸水性高のハンドタオルは使用しなかったが、もう一枚のハンカチはべっとべと。
唯一の救いは、エンディングの曲が結構激しく鳴っていたこと。
その間に思いっきり鼻をかみ、かっぴかぴの鼻と目周りに潤いを与え、
外界へ出られる体制に整える必要があった。
友人はその後、英会話に行く予定だったのに、泣きすぎて疲れたから休みたいとぼやき、
私は目の腫れ隠しにメガネを着用したまま映画館を出た。

で、映画後の我々の話題は専ら、キャメロンディアスが履いていたムートンブーツだった。
友人: 「キャメロンがムートン履いてたな。かわいかったぁやっぱ買って良かった〜〜。
(ネットで注文済みで12月ごろに届く予定らしい)」
それに対して、ムートンブーツの風貌が生理的に受け入れられない私:
「え・・・あれびっくりしたなぁ。いくらキャメロンが履いても好きになれへんかったわ・・・
去年、父母で買い物に行かはって、
母が大喜びでムートンブーツを買って帰って来た時の衝撃ったら無かったで・・・」

受け取り方はほんと人様々である。


娘の死と戦う強さ、姉の意思・自分の生を守る強さ、死を受け入れる強さ。
とにかくその強さ加減に感動である。
愛のぶつかり合いを見せてもらった。

しかしやはりこーゆー映画(泣ける映画)は夜中に一人でDVDで、
鼻を思いっきりかみながら見たいもんだ。



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090807(Fri)
夏休み1日目。
いつもより1時間ほどゆっく寝て、朝一上映の映画「島の声 静かな色」を見に京都シネマへ。
平日の朝やのになかなかの客入り。

ものを買うこと・ものを作ること・生活をすること、についてかなり漠然な疑問が浮上しつつあった今日この頃、
この映画は見に行かねばと感じたのだ。


植物を育て、染料を作り、繭から糸を紡ぎ、織り、仕立てる。
最初から最後まで、自分の手で執り行う。


「無責任にものを作る。だからゴミになる。ゴミになるのなら作らない方がいい。」


安くてイイものが大量に生産・販売されて、その分たくさんの消費がある。
安いので気軽に購入する。
気軽に手に入れたものはきっと気軽に手放せるものになる。

私は、できるだけそうゆう消費を避けて、生きて行きたい。


そんな想いを胸に、映画館を出、近くのアルバイト先のお店に立ち寄った。
幸運にも、素敵なお茶+お菓子のフルコースを頂いた。

そこで私はさっき見た映画と通じるものを感じた。

責任を持って生産された雑貨、お茶、お菓子を、選び抜き、責任を持って使い、食す。
改めて、丁寧さを感じられる場所だと思った。

手紡ぎ手織りの鞄が入荷していた。
非常に心動かされたが、いやいや待てよ私にはまだ責任を持って使うべき鞄がいくつかある、
との考えに至る。


ゆっくりさせてもらい、街へ出た。

会社で履いてるパンプスがどうもサイズがあってないようで、足にタコみたいのができているのだ。
足に負担の少ない、通気性の良い靴をなるべく安価で欲しいなぁ、との想いを胸に、
いわゆる安売りをうりにしている靴屋さんに行こうと足を向けた。

が、街はあまりにもにぎやかで商品があふれており、
さっき見た映画とお店で感じたことに大きな矛盾を抱きながらの靴探しはとっても疲れた。

結局は、大量生産され手軽に手に入り会社以外では使わないよな未練なく手軽に手放せる靴を
私は探していたのだな。
結局は、私はそうゆう生活をしているのだな。


靴探しは、もうやめた。


帰りには布屋さんに行き、麻布と綿布を購入。
責任を持って服を作り、私が責任を持って着るのだ。

帰って母にお店でのお茶会の話をしたら、早速水出しの緑茶を作り始めた。
お店で頂いたよりは、すっきり感は少なく味も薄めだったが、甘味があって美味しいお茶だった。


夏休み、さい先の良いスタートが切れたいち日だった。
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